厄年とは
古代中国の陰陽道からきている、といわれています。
日本でいちばん最初に厄年の事が出てくるのは、「空穂物語」(又は「宇津保物語」とも書くこともあり)、作者は源順といわれ、(紫式部の父の藤原の為時ともいわれています)。平安時代に書かれたわが国最古の続き物語です。その中に「左大臣どのやく年におはするとて、大饗せられぬ云々」の一文があり、つまり、厄払いをするために大勢の人にご馳走をしたということなのでしょう。これを見ると厄年の考え方は、平安時代には定着していたと考えられます。
左大臣とは当時の実力者、藤原の道長です。地位と権力、衣食住、何一つ思いどおりにならないことはなかった人が、四十二歳のときに厄払いで大勢の人に食事をふるまい、奈良の寺に出向いて祈願を行っております。このころにはすでに厄というものが日本に定着していたと考えられます。
厄年の数え方
日本では満年れいは昭和二十五年一月十五日からつかわれるようになりました。それ以前は数え年です。平安時代から伝わる厄年は、数え年で行うのがよいと考えられます。
気学、易学、家相、他との整合性がとれます。
数え年とは生れて一歳、お正月を迎えるたびに一歳づつたされます。ただし二月三日以前の人は前年に入ります。
厄年
幼児4才 体内で母親からもらった病気に対する抗体がうすくなり病気にかかりやすい時期です
男女13才詣り 昔の元服の歳に当り大人の仲間入りです。
女19才 体形は一応おとなであるが、経験が未熟なため、トラブルに巻き込まれることが多い時期です。
男25才 体形、体力が25才くらいで一応完成される。体力をつかうスポーツは体力的成長はおそくなります。
女33才大厄 統計上心身に大きな変調をきたすとき。病気の発生率が増え始める時期です。
女37才小役 小さな変化が起こる時期です。
男42才大厄 人生の転機、会社内、地域内においても責任ある地位にある。家庭的に複雑になる。心身ともに多忙をきわめる時期です。
男女61才 但し満年齢。還暦。これは十千、十二の組合せが、生まれた年の組合せにもどり、初めにもどります。よって還の字をつかうわけです。一つの節目です。ここを元気に過ごせば、あとは九十までも元気でいられるといわれています。
なぜ厄年があるのか
人間九十年として考えた時に男性四回、女性五回、一生のうちに体が大きく変化する時期といわれています。
人の一生はどなたでも一度しか経験することしかできません。季節の移り変わりは何度も経験しておりますから、夏から秋に変わる変化の大きさなどは半袖のポロシャツから長袖のシャツ、そしてその上にセーターを着るものです。小学生などはやせがまんをしていますが、何度も季節の移り変わりを経験している大人は、やせがまんをせずにセーターを着こみ、かぜをひかないように注意します。
人は経験によってはいけない、歴史を見ろをいわれます。経験していないことは理解しずらいものです。厄年の時期に身体の変化も、経験をして初めてわかるものですが、先人の知恵として私たちに厄年を残してくれたものと思います。
前厄、本厄、後厄と三年間続くのは、季節も早く夏から秋に変わる年と、遅く変わる年があるように人間の体も早く変化する人、遅く変化する人がいるためです。しかし、それでも三年間(約千日)のあいだにはほとんどの人が変化が終わるといわれております。
又厄年とは、たとえるならば初めての道を走る時、標識で「急カーブ スピード注意」と書かれていることがよくあります。ほとんどの人は標識に従いゆっくり走り、事故はなく、通り過ぎることができますが、ごくまれにスピードを出したまま走り、事故を起こす人がいます。これと同じで、どうか厄年とは道路標識と思い三年間千日は健康に十分注意して下さい。人生初めて走る道と同じです。
方位よけとは
方位よけとは運勢の弱い年回り
生まれ年により、一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫と1~9の星が決まります。
テーブルの上に紙を一枚置いてその中心に丸を書き、そのまわりに東西南北を書く。(図1)
丸のまわりを8つにひいてわけます。
丸のまわりに北、北東、東、南東、南、南西、西、北西の8ヶ所ができます。(図2)
中心の丸と合わせると合計9ヶ所ができ、そこを一白~九紫までの9つの星が規則正しく一年に一つずつ移動します。(図3)
運勢の弱い年
その時中心と北と北東、南西に位置したうまれ年の人が運勢の弱い年といわれています。(図4)
これはどなたでも9年間のうち4年間は運勢の弱い年に当たります。
ただし気をつけなくてはいけないことは、運勢の弱い年(方位よけの年)は身体が楽です。これは私が先生に聞いたところ、坂道は下りは楽です。どうしても楽だから真剣に歩かず、あちらこちらに寄り道をしたくなり、いろいろな事に手を出します。1年たってみると身にならないことの多い年「出費」がかさんでしまいます。
方位に当たらない人
方位よけに当たらない年は、坂道を登っているわけですから、体に負担がかかりつらいわけです。時間的に余裕もなく、あちらこちらには寄らずにひたすら坂道を登り、すぎてみれば実の多い年になるわけです。
関東の三大師
佐野厄よけ大師
日本随一の水子地蔵尊安置
〒327-8555
佐野市春日岡山2233
TEL(0283)22-5299㈹
FAX(0283)22-8903
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