東照権現
― 昭和・平成の解体修理工事完成 ―
本殿、拝殿、透塀、唐門 ―― 重要文化財(県指定)
徳川家康公のみ霊(たま)が静岡県久能山より日光遷座の途中、元和三年三月二十七日一泊、
この仏縁により諸大名の寄進にて本殿等の造営が成り、江戸中期を代表する華麗、精緻な技巧
によって完成された。
(昭和五十七年八月二十七日付にて県指定重要文化財となる。)全国に祭祀されている東照宮社殿
四百余の中、最もすぐれた建造物と高く評価されている。
境内の乾(いぬい)の地に東照宮は造営されている。本殿の前面に拝殿、唐門を建立し、当時は更に
本地堂、水屋、等の建物も造営された由であるが、現存するものは前記の三棟と本殿周辺の透塀である。